最初に述べたように、レッカー車の規定には非常にあいまいな部分が残されています。あいまいと言うのは、どれくらいの重量の車両を牽引する場合には、どのような装備で、どのような方法で、どのようなことに留意して、というような細目が明示されていないことです。そして、こんなことがしばしばレッカー車とクレーン車が混同される要因にもなっています。
一般的に、どんな車にも定員や積載制限というものがあります。ですが、牽引の場合の荷重は何を基準に測定されるかということが必ずしも明確になっておらず、漠然と牽引能力として理解されているのが実情です。
ここではとりあえず車両法上の定義だけを記してみます。

レッカー車とは

道路上における自走不能の車両等を移動させることを目的とした車で、そのために必要な装備、機器を備えたもの。
そして車両の改造申請と共に国土交通省(陸運局)に登録される車。

クレーン車(移動式クレーン車)とは

荷を、動力を用いて吊り上げ、これを水平に運搬することを目的とする設備で、自由に移動することのできる法式。これは車両を移動させる用途に限られていないので、許認可が労働省の管轄となっているところが大きく異なります。

以上のような簡単な定義と説明だけでも明らかなように、レッカー車とクレーン車との大きな違いは、レッカー車が車両移動の専用機であるという点です。つまり、レッカー車は建築用の鉄骨や下水道用のヒューム管などを吊り上げたりするようには作られていません。だからといって、レッカー作業を簡単に考えてしまうと大きな過ちをおかすことになります。レッカー作業は極めて慎重な注意を必要とするものであり、ひとつひとつの機器についてかなり高度な専門知識がなければ、自分自身をも死地に追いやってしまう危険が特に高いものなのです。また、被牽引車(事故車等)の構造等についても、かなり高度な専門知識がないと「安全確実に運ぶ」ことはできません。
前項でスペシャリストとしての自覚を強調したのは、こうした幅広い知識を必要とする職務であるということだからなのです。

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