【 受理 】 復唱して記録する

警官、あるいは高速道路などの司令室やディーラー等から出動要請を受ける際には、相手に対しその要請の内容を復唱し確認することが大切です。また、このとき必ず指定用紙に記録します。やむを得ずメモした場合でも、直ちに転記するよう心掛けます。
決して記憶や口頭伝達に頼ってはいけません。ちょっとした記憶の違いから、例えば高速道路で現地地点を通過してしまったとしたらすぐに引き返すことはできません。そうなるともう一台のレッカー車が応援出動しなければならなくなり、作業の遅れ、交通円滑化の遅延にも繋がります。

【 確認 】 正確に周到に
  1. 事故現場地点
    一般にはゼンリンの住宅地図等、高速道路ではキロ、ポストをまず確認。
  2. 被牽引車の車種を確認。
    乗用車か貨物車か? 貨物車ならば有蓋か無蓋か、空車か積載車か。事故の形態と全体の程度、ドライバの有無を確認。
    同時に、プレート・ナンバー及び連絡先(現場の他に所属会社や自宅など)の電話を控えておく。
    受理時間と連絡者の名前、当事者との関係も正確に、トラブルの無いよう確認して記録する。故障車の場合は故障原因を控えておく。故障箇所によってはレッカー車が必要無い場合もあります。
    ※注意 料金トラブルが一番多いのは故障車の救援です。他にも、現場付近の交通状況(混雑の度合)、天候(雨、雪、霧など)、路面状況(積雪、流油、その他)も記録するようにします。これは、それぞれの状況により装備や使用工具等も変わってくるからです。
【 出動準備 】 口頭伝達は絶対厳禁

指令受理者(指令要員)は、記録用紙に基づいて出動要員に対し指令内容を伝達します。
この場合も、口頭だけで伝達し耳だけで聞くというような受け渡しは絶対にあってはなりません。正確な記録(資料)があってはじめて出動車両の決定、工具の選定、出動人員が決定できるのです。
レッカー車だけでいいのか、クレーン車も必要なのか、用具は何が必要かなどを即座に、しかも過不足なく準備しなければなりません。必要な用具を積み忘れた、空車だと思ったら積荷があったというような初歩的ともいえる過ちは絶対にあってはなりません。
また、出動に手間取った為に事故を誘発してしまったとでもなると、道義的な一半の責任がないとも言い切れません。
だからといって、慌てて不十分な装備で出動したのでは安全で迅速な救助処理ができるはずがありません。

【 補足 】

料金トラブルが一番多いのは故障車の救援です。
警官や高速道路などの司令室以外(ディーラーや運転者個人等)からレッカー車の要請があった場合は、あらかじめだいたいの料金を説明した上で了解(支払いの確約)を得てから出動するようにしましょう。

レッカー屋の社長が物申す

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